Canon EOS Kiss X5+TAMRON SP 90mm VC USD
- ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
- 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO
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Day 2: 勝ちに不思議の勝ちあり
カミキリ人生で五指に入る、「不思議の勝ち」の日でした*1。
この日の予報は北海道全域で雨。採集は捨てて明日に向けてロケハン主体で行くと決めました。「今日より明日なんじゃ〜」
まず車中泊ポイントから移動しつつ枝道の林道をいくつかチェック。何本目かで、巨大な土場を発見。トドマツが100本ほど積まれた山が5つくらいありました。ひえー。昨夜晴れてるうちにここを夜回りしてれば。エゾマツっぽいのも少ないけど脇にまとめてあります。うーん。しかし明日晴れたとしても今日これだけ雨が降っていたら材が乾かないと意味ない。千歳までは遠いし。迷うな。次に向かったのは某レアなトラのエリア。去年知人が採集している実績あり。ここでホストに関して若干勘違いをしていて、車でだいぶ流してホストが見つからなかった。でも実際はたぶん一杯あって別の植物だと思っていた。仕方ないので別の林道も流してみる。やはり見つからない。途中でハルニレが十本ほど伐採された場所を発見。粗朶もたくさんある。ヨコグロケシ・チャーンス!雨が上がったばかりなので粗朶の密集したところで雨宿りしてるかなと思いビーティングしようとするも、意外と密集してないし藪漕ぎも必要。あきらめた。
材も花もだめだから、コウノニセリンゴとヨコグロケシ狙いでハルニレやオニグルミの密集した葉(雨宿りできる)や枯れたり萎れた葉を掬うことにした。
謎のモモブトカミキリ
するとこれが入った。広葉樹ならゴマダラモモブトしかないが、昨日ドロノキで見たばかりなので色が違うと分かる。この赤っぽい色はミヤマかナカバヤシだが、雨で濡れているせいかもしれない。ただ、気のせいか触角が長い気がする。だとしたらナカバヤシか。いやいや、ハルニレ掬ってナカバヤシか?ねぇよ。遠くに針葉樹は一応見えるが。その場で画像検索しようとするが電波がこない。とりあえず後回しだ。
ヨコグロケシカミキリ★
葉を掬っていると、ホクチチビハナみたいな小さいカミキリがふわーっと飛ぶのが見えたのでネットイン。肉眼では上翅中央に線が見えてイワサキケブカかと思った。撮影してみると、肩の部分が張り出して茶色い。うーん、すくなくともクリイロチビケブカやホソヒゲケブカでこんなのは見たことない。となると、ヨコグロケシか!これも検索できないので確証はなかったけど、かなり自信はあった。結果、正解であった。やったーーー!南会津などでも7月に採れるけど、なかなかその時期に副産物がなくて行けなかったんだよねー。
祝宴
足寄で豪華な夕食2000円。ここで画像検索しヨコグロケシとナカバヤシ確定。うはー。
移動
雨は上がり、気温も20度ほどある。これはあれだ。Dポイントへ行こう。
灯火が明るい場所に到着。無数の蛾が飛び回っている。こういう状況なら地面にクワガタが何匹か落ちてるはずだが、いない。おかしいな。
移動
大満足。撮影のためホテルを急遽おさえて宿泊。
ナカバヤシモモブトカミキリ★
いやー、いいですなあ、この触角と色合い。しかし東京で三回ほど挑戦しヌルだったけど、こんな出会いがあるとはね。
これは自宅で撮影。松樹皮を後食したり産卵したりするかと観察したがどちらもせず。
Day 3
この日は有名な札幌の円山へ行こうと楽しみにしていた。網使わず撮影のみになるけど。しかし朝7時に雨雲予想を見ると、昼頃に見事にギリギリ札幌を直撃している。その後晴れたとしても立ち枯れが濡れてはどうしょうもない。色々検討し、札幌からさらに南へ行き雨雲を避けることにした。
現地についてみると、なかなかいい植生。
エゾマイマイカブリ★
立ち枯れエリア
ある原因のため、立ち枯れの巨木が多い。こんなミズナラ巨木半枯れも。近づいてみると踏み跡がある。なるほど。なんの事前情報もなく来てみたが、虫屋の嗅覚は機能していたようだ。しかし虫がこない。枯れ方の問題で菌が違うのか。
ジュウニキボシカミキリ
地上3mに葉があるという、常識では考えられないハリギリがあり、掬ってみると入った。いや普通は20mくらいの高さで、林縁で6mとかそんなもんだよ。
*1:他はヤツボシ、ヒトオビチビ、ピックチビコブ