スギノアカネトラ Round 2

天気が良かったのでミズキを存分に掬いたいと思い、鎌倉に再度出撃。先日とは1kmほど離れた別ポイントを攻め、スギノアカネの分布動向を調べると共に、ポイントからエリアを推定する鼻を鍛える。
「藤田宏の解体虫書」によれば、むし誌にとあるカミキリのポイント情報が載った後、多くのカミキリ屋がそのポイントに一日張り付いてヌルだったが、そこを見つけたグループは周辺エリアを周ってよい成果を上げていたということがあったそうだ。

ミズキ満開

杉林の林縁に満開のミズキ。快晴、無風、時刻は11時。

「勝ったな」 「ああ」


20分ほど掬う

2個体、ゲット

スギノアカネトラカミキリ

捕獲後撮影。先日の1個体より同定に自身が持てない個体だったので同じ条件で撮影し並べて見た。
前胸の形状、触角の短さからどれもスギノでいいと思う。


とび腐れ?

近くの山ではこういう変色した伐採材が多くあった。おそらく分布の総本山だろう。しかし花が咲いてなくて探せなかった。
枝打ちせず、伐採に適した樹齢を越えても放置してあるようで、自治体が動くまでは安定して発生しそう。
数十メートル登って枝打ちするには職人か機械が必要。里山保全などを行っている一般的なNPO法人には金銭的にも技術的にも無理。そもそも杉は急斜面の多い鎌倉で土砂崩れ防止に植林されたもので伐採して売って採算をとることは考えられてない。