枯葉でセダカ

Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90

  • ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
  • 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO

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遠征仲間のEさんSさんと今年〆めの遠征。たけぞーさんは予定が合わず不参加。
場所は裏富士のブナ林。時期的にセダカを探そうという話に。3人とも撮影or採集済みですが他にもクモノスモン、ピックチビコブなど狙います。
しかし鹿害なのか、下草がほとんどなく苦戦しました。夏に偶然一匹見つけた場所なんで楽勝と思ったのですが。自分が道を外れて斜面をかなり登って得た一匹が本日唯一のセダカでした。他にSさんがサルナシらしき蔓でカッコウをゲット。

イワワキセダカコブヤハズカミキリ

ホウノキの葉にのせて撮影


ブナの枯葉

地面近くの湿った葉にいた、たぶん。


その他落ちた虫

デオキノコムシsp

保育社図鑑のIIに載ってるようだけどIIIとIVしか持ってない。
牛革のような質感がよい

アリモドキsp


クロハバビロオオキノコ

ルリオオキノコ?
またまた「甲虫三昧」のSodaさんに教えて頂きました。
別カットで前胸の側縁があまり曲がっていないことからクロハバと判断しました(曲がっているとコクロハバ)

クロヒラタオオキノコ

こちらも教えていだたぎました。図鑑には「少ない」とあります。

考察

おそらく経験を積んだコブ屋さんなら意識的あるいは無意識的に考慮しているファクターが自分の思考に欠けていたことを認識した。それは「枯葉の集虫力」
今までは、越冬するんだから棲息に適した環境なら秋以降いつ行ってもどこかにいて、同じように見つけられると考えていた。しかし棲息に適した環境と見つけやすい環境は同じではない。全ての枯葉を探せるのであればどこにいても同じ確率で見つけられるけど、それはもちろん違う。
コブが好む状態の枯葉が探しやすい場所に適度な数あれば、その枯葉だけを探すことで全ての枯葉を探すのと同等の探索ができる。いる・いないの問題でなく効率的に探せるかの問題。ちょうどハナカミキリの好むノリウツギが咲いている場所・時期に掬うようなもので、コブが好きそうな葉がちょうど良く枯れた状態で適度な数ある、という条件の時に探しにいかないといけない。まあ花のように時期や時間、天候はそれほどシビアじゃないけど。
場所によっては個体数が多くて、そんな事何も考えなくてもたくさん発見できる場合もある。しかし特にセダカは多産地というのはなく、多くの場合は枯葉の状態とか事前には分からないので現地で臨機応変に対応する必要がある。
うーーんコブの道は、なかなか深い。