北海道下川町にてカラマツカミキリを確認

月刊むし529にて、カラマツカミキリが北海道に移入している問題が取り上げられていました。もともと北海道にいるトドマツカミキリと非常によく似ているため発見が遅れたようです。

先日下川町で、カラマツ材とカラマツ材じゃない針葉樹材の両方が積んである土場があって、主にカラマツ材じゃない方でトドマツカミリを撮影しましたが(茶色だったので確実)、カラマツ材の上で1個体だけトドマツカミキリっぽい死体を拾って一応持って帰ってました。トドマツカミリは北海道でカラマツ材にはつかないらしいので、「もしや」と思ってマクロ撮影してみたらどうもカラマツカミキリのようです。

月むの記事では網走・北見・陸別という東西に伸びるエリアで記録ありとなっていましたが、今回の場所はそこから80kmほど北になります。東京都心と奥日光くらい離れているわけで、飛び地的な分布なのか、中間の広いエリアにすでに拡散しているのか。

後肢腿節が根元からふくれる

上翅基部に白い毛。前胸背板は規則的な点刻

比較用:トドマツカミキリの前胸背板。不規則な点刻

同定に関してはこちらの記事が大変参考になりました。月むの記事で言及されているblog記事というのはこちらですね。
http://blog.goo.ne.jp/wata-doutou/e/fa08ef13a1085dc49f89a8372ac446f4

いちおう初見カミキリが一種増えたといえば増えたけど、死体写真じゃなぁ。
山梨各所で生態写真を狙う予定。

しかし、わざわざ北海道で本州でそれなりにいるけど北海道ではまだ珍しいという虫を見つけて、虫運の無駄使いだわー。
希望する方にはポイントの場所をお知らせします。生きたのを見つけたら報文を書くという条件で。