Canon EOS Kiss X5+Tamron SP AF90+テレプラスMC4 DGX
- ストロボ:絞り優先モードF11〜F13、露光1/200固定、ストロボ+2、ケンコー影とり、ISO-AUTO
- 自然光:マニュアルモードでF8〜F16、露光1/125〜1/1000、ISO-AUTO
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別の林道
記録を見ると、宿のある町の行政区分でもかなりの種類が記録されてます。例のサワフタギマルバウツギは虫が来るまでしばらく時間があるので、地図を見て朝は別の林道を調べることに。車で途中まで行って残りを歩いて往復。しかし植生がいつもの関東と違い、ほとんどの木が種類を判別できません。サワフタギマルバウツギが一部で咲いていたけど昨日の場所には及ばない。沢沿いなのでアカメガシワが多くウロもありますが、後で調べたところヒラヤマは長崎で記録がないそうで。大陸にもいないので可能性は薄そう。サルナシがたまにあるけど枯れたのはなし。ケンポナシは実の形だけ覚えてたので落ちてないか探したけど多分なし。倒木も各所にあったけど、カミキリは見つからず。一度午後に来て見たかったな。腐朽した材が転がってて素通りしたけど、そういえばひっくり返すと(崩す必要なし)クワガタいるとWEBで読んだのだった。しまったな。
ナシ?
例のホストに似てるかと思って撮影。でも鋸歯が深すぎるとか先端が延びてるとか、微妙に違う気がする。
結局この林道では収穫なし。日差しがだいぶ強くなってきたので昨日のサワフタギマルバウツギに戻ります。
アオバホソハナカミキリ(大陸基亜種)★
まずは歩いていけないサワフタギマルバウツギを掬ってみる。お!国内対馬特産キタ!ホンドアオバは見たことあるけど、それより若干黄色っぽいかな?花に来る生態写真も撮りたかったけど、これ以外は見つからず。
比較用:ホンドアオバ(奥多摩)
カンボウトラカミキリ(大陸基亜種)
結構な数がいます。しかも同じ株にずっといる感じ。一日離れない感じなのかな。生態写真もバッチグーです。
日本本土亜種の名前は「フトオビカンボウトラ」。黒い模様が若干太いようです。
ツシマヒラタシデムシ★
やったー特産種だよー
オスがメスの触角を噛んで引っ張っているのに注目。参考:星谷さんの記事 http://blogs.yahoo.co.jp/ho4ta214/34557992.html
この写真で注目すべきはオスも触角が切れてる点ですね。うーむ、謎だ。
NEED ID コマルハナバチ?
移動
だいたいメンツが固まってきたので撤収。第一目標の場所に戻ってきました。時間は12:30頃。生態写真とか欲張らず、高い葉も探します。ん?あれはどうか。地上4mほど。写真を撮って拡大すると・・・これはきたか!慎重に枝の間をネットくぐらせて・・・
ヨスジアオカミキリ★
やったよ〜。綺麗だな。さっそく水濡らし作戦。水に浸してから葉っぱに乗せると一番高いところまで歩いて飛ぼうとするけど、上翅と下翅が濡れてひっついて暫く飛べないので葉の上で身繕いを始めるのでそこを写すといういつもの戦法。
しかし!小型だからか撥水性がいいのか、すぐにケースの中で飛び始めた。考えてみるとサペルにこの戦法を使ったのは初めてだったのでこれは想定外。しばらくケースに入れ大人しくなったところでゆっくり蓋を開いて撮影。
ミドリカミキリ赤紫
最後の最後に土場を軽くチェック。ミドリが赤っぽいとがっかりですが、こんな赤紫だと話は別。
この系統は標本にして乾燥すると青みが増すことが知られてますが、原因は多層膜による反射光が、膜が乾燥し薄くなるとか屈折率が減少するとかで波長が短くなることによるもの。逆に水分が多いとか変異で膜が厚くなるとこういう色になるのかな。おそらく標本にするとダメですね。
参考:http://blogs.yahoo.co.jp/kozoshoku/45613986.html
総括
島嶼への遠征は天気のリスクや、高い交通費と安い滞在費を考えると一週間ほどかけるのがセオリーですが今回はわずか2日。しかし天気に恵まれて運よく花や材も見つけ情報もいただいて、見る虫撮る虫ほとんどが初めての虫という最高の遠征となりました。島の自然とそれを守ってきた人々に感謝!今回は原生林に全く行かなかったので、次に来る時はそういう更に自然度の高い場所をじっくり探索してみたいと思います。宿題もたくさん残ったし。
追記
遅い飛行機でも、ガソリンスタンドが閉まる時間で車返す時間が決まってしまうようです。しかし空港周辺も検索するといい虫がいるようで。満タンにしてしばらくそのへんで探索するといいかも。
あとは福岡で車借りてカーフェリーにすると諸々安くできそうですが、対馬出航が朝9時てのがもったいないですね
http://www.taishu-kk.co.jp/ferry/