桜開花の熱力学

一般に農学分野では、植物や虫の変化の進捗は平均気温を積分した量で決まるという考え方をするようです。
ある温度で活性化する化学反応の生成物が閾値に達して変化を誘発すると考えると、単純な温度の積分よりはアレニウスの式を積分する方が自然だろうな、と思ってましたが気象庁の使ってる式を見たら正にそうなってました。
http://www.data.jma.go.jp/sakura/data/cb/sakura.html
まあ単純な積分と比較して精度がいいかどうかは検証が必要でしょうけど。
http://www.yoho.jp/event/kenkyuseika2011/data/02ppt.pdf
ん、微妙ですね。ab initio より ad hoc。こういった式は当たってナンボですからね。エレガントさとか関係ない。

昆虫が成虫になる時期も同様の方法である程度予測できそうです。虫の種類ごとにパラメータが違うでしょうけど。
参考 "Effects of temperature on development, survival and reproduction of insects: Experimental design, data analysis and modeling"
http://www.usu.edu/beetle/documents/Regniere_etalJInsectPhys2012.pdf

結局何が言いたいかというと、ヒラヤマコブハナまだあーーー!!!!

追記

気象庁の式をexp(-E/kT)の式に直すとE= 80kJ/mol になるようです。有機物とか絡んだ反応はだいたいそのオーダーのようで。