イーガン新三部作のVol.2冒頭が公開

夜中のブラジルより投稿。
こちらが冒頭の抜粋。Vol.1未読の人にネタバレかどうか、まだ読んでないので分かりませんが。
http://gregegan.customer.netspace.net.au/ORTHOGONAL/E2/EternalFlameExcerpt.html
タイトルは「永遠の炎」Eternal Flame。Vol.1でも出てきた言葉です。
邦訳出るころには忘れる自信がある人用、ネタバレ含むVol.1の紹介。
時間と空間が完全に等価な宇宙のお話。時間を真横の向きに来た星があと5年程度でぶつかりそうだと判明。この危機を回避するため、世代宇宙船を発進させます。イスカンダルに行くのではなく、ひたすら加速してから時間が真横に進むように進路をとって、解決策を考えるというもの。時間が真横なんで、何世代もかけてじっくり考えても母星では時間が経たない、いわば精神と時の部屋です。でも燃料は片道しかなく、もう一回加速して進路を反転して母星に帰るには伝説の「永遠の炎」を実用化しないといけないのです。この世界は相対論が非常に単純になるんで、Vol.1の数年で相対論が完成します。おそらくVol.2で量子論が確立され、その応用で永遠の炎もできるのではないかと。

実際のところ、この世界では速度が増すと質量が減る m/sqrt(1+v^2/c^2)ので、減った質量の光を出しつつどんどん加速できちゃいます。なので爆発とかもすぐ起こる危ない世界です。