イーガン「ワンの絨毯」未読の人は読まないでください。
(某SF短編集で誘導されていたんで検索にヒットしやすいよう情報をまとめます)
わりと意外なものがコンピュータになるという話。
「コンピュータに何が出来るか」という事を考える時に、いちいちPCやMacやスパコンを別々に考えてたんでは面倒です。そこでチューリングさんは考えました。「すげー長い紙テープ、それを読み書きできるヘッド、それと何個かのトランジスタがあれば、コンピュータでできる計算はなんでもできる」と。こんな風に
ほんとに紙テープで計算してたら滅茶苦茶遅いけど、とにかくずっと待ってればそのうちスパコンと同じ答えを出せる、というのが重要。
これら原始的ないくつかの機能をそなえた*1機械だったら全部「コンピュータ」でいいよ*2、PCだMacだ関係ないよ、となって考えやすくなりました。
で、そういう「原始的ないくつかの機能」は意外なものにもあります。以下がその実例:
ライフゲーム
この本で作り方が解説されてますが、
- 作者: ウィリアム・パウンドストーン,William Poundstone,有澤誠
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2003/06/12
- メディア: 単行本
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http://www.newscientist.com/article/mg20627653.800-first-replicating-creature-spawned-in-life-simulator.html
ワンのタイル
http://kreisel.fam.cx/webmaster/clog/img/www.ice.nuie.nagoya-u.ac.jp/~h003149b/lang/p/wang/wang.html
意識
これらはあくまで「コンピュータでできる計算」がなんでも出来る、という話で、じゃあ例えば「意識」を計算できるかというと、まずそれがコンピュータで計算できる問題の範疇に入ってるかどうかを示さないといけません。
ちなみに検索エンジン Wolfram Alpha で「あなたは意識がありますか?(Are you self-aware?)」と聞くと・・・ http://www.wolframalpha.com/input/?i=are+you+self-aware
じゃあ紙テープで意識が計算できるとしたら、その意識はどのへんにあるのか。テープの上?読み書きヘッド?