神がサイコロを振らないなら、自由意志は無いという数学的証明

てな話にすると専門的な話も非専門家にウケますよ、てな話
http://www.sciencenews.org/view/generic/id/35391/title/Math_Trek__Do_subatomic_particles_have_free_will%3F

これまでのお話:二個のスピン1/2粒子を使ったEPR実験において決定論を仮定した場合のベルの不等式の導出、その不等式の観測による否定、によって量子論における決定論主義者の牙城、隠れた変数の理論が否定された。

そして何年か前に、数学者がスピン1の粒子を一個だけ使う、実験不要で計算だけで隠れた変数の理論を否定する思考実験を見付けたらしい。http://arxiv.org/abs/quant-ph/0604079

この粒子でEPR実験のような二粒子を使った思考実験をすると、決定論を仮定すると矛盾が生じる。実験で実際に確かめる必要はない。

ただし、唯一抜け道があり、それは観測者がどういう観測をするか、というのもあらかじめ決定してあるならOKというもの。

イーガン "Dark integers"に名前が出てくる「隠れた変数あるよ派」のGerard 't Hooftは "as a determined determinist" (笑)その決定論を支持する、と話している。決定論者であるには、骨の髄まで決定論者でなければならない、と。

注意:スピン1粒子の各成分の3x3行列が書けない人はブクマするとき[あとで勉強する]タグをつけること