理系マニア向け

ティエラとの類似

シェイパーは遺伝子というよりコアウォーのインプとか、ティエラの人工生命のような感じかもしれない。ティエラの場合は一次元的に並んだメモリに数十バイトのプログラムがいくつか並んでいて、「プログラムカウンタ」(読み取りヘッドのようなもの)が指し示す位置のプログラムが実行されていく。<創出>では三次元空間の各格子点にコードが並んでいる。それぞれの位置で同時にコードが実行される。イメージ的には沢山のCPUが三次元的に配列していて、隣と通信しつつ各々がティエラを実行している感じか。

小ネタ:シグネチャーの原理

現在行われている公開鍵暗号による個人認証と同じことをやっている。公開鍵を使った変換と、それに対応する秘密鍵を使った変換は互いに逆変換の関係にある。公開鍵から秘密鍵を推定するのは(量子コンピュータでショアのアルゴリズムを使わないかぎり)事実上不可能。したがってブランカがある乱数を選び、それを伏せたままヤチマの公開鍵を使って変換し、変換した数をヤチマに渡して元の数がなんだったか当てられれば本人だと確認できる。逆変換が出来るのは秘密鍵をもっているヤチマだけなので、それで元の数字を計算してブランカに送ればブランカは伏せていた数字と照合して正解かどうか確認できる。返信する時にブランカの公開鍵で変換してから送信しているけど、これはしてもしなくてもいいような気がする。ブランカが伏せている数字は適当に作った使い捨てのものなので、盗聴されても問題はないので。
追記:第三者によるヤチマへの成りすまし防止のために返答の暗号化が必要だとコメントで教えていただきました。こちら
追記:encode/decode と encrypt/decrypt の違いについて by smoking186さん:http://d.hatena.ne.jp/smoking186/20060212/1139677956

パターンの絵

「普通」ページのパターンの絵は、平面波を黄金角でずらしつつ重ねました。普通に|k|一定でいろんな方向の平面波を重ねると、いわゆるチューリング不安定性で現れるパターンっぽくなる → http://www.cdb.riken.go.jp/jp/04_news/articles/030313_angelfish_stripes.html
「稜線」を尖らせて網っぽくするために、普通のサイン波でなく1-(1+\sin k r)^{0.55} てのを重ねて見ました。セルオートマトンなんで本当はめちゃくちゃ非線型だと思いますが。しかしセルオートマトンだと微妙な角度の波とか作るの難しいかも。ジャギーが出てしまうから。